ショードレイ(オーブ川) 創造主の神がすべての自然のうち最後に造ったものは雪>だった。しかし神の手には、もはや雪に与える色は残っていなかった。雪は緑の草に、赤いバラに、青い矢車菊に、またあまたの花々に、色を分けてくださいと頼んだが、むなしかった。最後にひとつの花だけが情けをかけ、その花の色白>を贈った。小さなペルス・ネージュだった。雪は感謝のしるしに、すべてが雪に覆われるときもペルス・ネージュが花を咲かせられるようはからった。

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